はふたたびあらわれるだ

 正午を少しまわったころ、かれらは都市の外のリヴァ軍野営地にある大テントに集まった。「役にたつものでも見つけたの、おとうさん?」老人がテントにはいってきたとき、ポルガラはたずねた。 ベルガラスは椅子にすわると、手足を投げ出した。「じれったくなるような、それとない暗示があっただけでな。アンヘグの持っているアシャバの神託の写しは途中のどこかで体よく省略されたらしい――途中というよりそもそものはじめか…

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わたしがお酒をのむと

 シルクは片目をつぶった。「かの有名な商才にたけた王子閣下にお目にかかれてじつに光栄です」ヴァルゴンが丁重につぶやいた。「この数年、閣下は伝説上の人物になられておいでですよ。東部での偉業にはトル?ホネスの裕福な商家もすっかりお手あげです」「ほどほどの成功ですよ」シルクは左手にはめ優悅 避孕た大きなルビーの指輪に息をふきかけて、上着の前身頃で磨いた。「今度の報告書の中で、新皇帝によろしくおつたえく…

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